2012年11月11日

009 RE:CYBORG ノベライズ


コレ↓を買ってきました! 映画のノベライズです。

009 RE:CYBORG [単行本] / 神山 健治, 福島 直浩 (著); 角川書店(角川グループパブリッシング) (刊)


発売日の土曜日の夕方に行ったんですけど、1軒目で「売り切れ」と言われ・・・。えーっどゆこと?!!
そんなに人気なの?!

・・・と思ったのも束の間、その5分後に、2軒目で普通に買えちゃいました、笑

で、今日ようやく読んだのでその感想などちょっとだけ。
背景などの説明もあるので、読んでから映画を見るとまた発見がありそうです。



基本ストーリーは映画と同じなので省きますが、設定や背景などについて詳細に説明があったりするのが、やはり、小説ならでは。キャラの心理描写もあったりするし、ストーリー展開は知っていてもそういう楽しみがあって、退屈することもなく、面白く読めました。

小説版で一番よかったのは、かつて30年前のあの時から現在に至るまでのギルモア博士の頑なで苦渋に満ちた気持ちの動きが全体を通して描かれていたことかな。彼らがバラバラに至る経緯なども描かれていて、そゆことだったのね、とちょっと納得しました。(ちょっとだけね。全部は納得しないけど、笑)

冷戦終結と共に彼らが「小さな国連軍」としての役割を終えた時、ギルモアは、それまで各国から受けていた援助を失ったんだそうです。それはそれで喜ばしいことのような気もするけど、ギルモアは、自らが「作り出したゼロゼロナンバーサイボーグたちが、許可無く勝手なことをするのは許さ」なかったのだそうです。そして、ギルモアの元を去るのであれば、「ゼロゼロナンバーサイボーグとしての肩書きも置いていくように命じた」のだそう。
えーっ、それって、博士、ヒドイ!!
ジョーたちはアンタの所有物じゃないのよっ。
ましてや彼らは「何も自分たちは、永遠に袂を分かつつもりなのではなかった。もし世界に危機が起きれば、正義のために再び終結するつもりだった」のにですよ?!! そりゃ・・・博士、見捨てられても文句は言えまいですよ・・・。今回、よくみんな集まってくれたね。涙。
この時のバラバラになった経緯も描かれており、各国からの資金援助がなくなり、彼ら9人のサイボーグ戦士たちの活動を維持することができなくなった博士はギルモア財団を残し、彼らを解雇する選択をしたわけですが、その時「一番怒りをあらわにしたのはジェットだった」のだそうです。「たとえ国際社会からの支援が無かろうと、全世界の悪を駆逐するまで戦いぬく方法を模索すべきではないか。それがゼロゼロナンバーサイボーグの使命ではないか」と。ジェット・・・いいやつだ~~> < そしてジョーは、それに答えを返せなかった・・・。そしてギルモアはジョーを選び、記憶を消して「来るべき時に備えて」温存することにした・・・。もちろんジョー自身も承知の上で。
すべてを戦いに捧げた自分たちを解雇しながら博士がジョーだけ特別扱いしてる・・・とジェットが思ってしまうのも分かるよなぁ・・・・とちょっと思っちゃいました。ジーン。

というか!
お金がないというわりに、このギルモア財団、けっこうな装備を持っているんですよ。
この装備の費用はいったいどこから?!!><(あとジョーに加えていた記憶操作やARの技術開発にかかる費用とか、そうそう、六本木ヒルズ住宅棟の賃料とかも!)
フランソワーズやイワンはちゃんとメンテされてる(それどころかバージョンアップしている)し。はっきりいってギルモア財団の豪華装備に比べれば他のサイボーグたちのメンテ費用なんてたかがしれてる・・・ような気がするんですが~~。少なくともあのテーブルの無駄なハイテク技術を排除すればひとりやふたり分の費用は軽く捻出できるはず!!
小説では、ギルモア財団に配備されたこれら最新の設備を見て「すべてはこの日のために……」なんてジョーが思うシーンが出てきますが、私は騙されなくてよー!!o(`ω´*)oプンプン。困ったじーちゃんだことよ。

しかしっ! 映画ではあまり深く読み取れなかったですが、今回、ノベライズで、そのギルモアが過去へのしがらみを捨て、かつての栄光へのこだわり、孤独、世界の平和のために闘うことのない日々への惰性を捨て、決断に至るところは読んでいてジーンときました。
「かつて私は、この子たちのために、生きていたのだ……」「もう一度、いや何度でも、私は子どもたちを信じなければならない……!」…そうですおじーちゃんっ( ≧Д≦)

***

あ、そういえば。
ノベライズオリジナルの設定??とおぼしき箇所があって、例のトモエちゃん。あれはフランソワーズがジョーの脳にプログラミングしていた幻、のように公式にはなっている(神山監督もそういっていたからそうなんだろう)けど、小説では、「ジョーが生み出したもの」という記載がありましたね。
「記憶をリセットしながらも、自らの脳の中で記憶のブラックボックスを作り上げ、フランソワーズに関する思い出を蓄積させていたのだ」と。もちろん無意識のうちに。

何もできずに焼け野原となってしまったドバイの廃墟で打ちひしがれるジョーの脳に生まれた「トモエ」が、ジョーに語りかけます。「大丈夫よ。神様は、越えられない試練は与えないと思うの……」
そしてジョーの中で"彼の声"と"トモエの声"が表裏一体の同一のものとして認識されていき、この時、"彼の声"はジョーの中でひとつになり、取るべき"正義"がまっすぐに彼の中に宿る――。
フランソワーズが「神と同じ立ち位置」というよりは……私は、ドバイのこのシーンは、ジョー自身の声であったほうがいいいなぁと思うのであります。フランソワーズという大切な、ゆるぎのない存在に支えられてはいるけれども、ちゃんと、ジョー自身の選択、というか。
何もかもフランソワーズのおかげで……なんてジョーらしくないもん。そういう93関係にはちょっと違和感を感じるというか。。。うにゃうにゃ。

ラストシーンで、フランソワーズが着ていた白いワンピースが例の謎の少女のものを連想させる描写もあったりなんかして、どうもフランソワーズ=天使、というのがチラチラ見えるんですけど、ここも、フランソワーズそのものが天使的存在というよりは、このシーンはこれから現実世界へ戻っていくジョーの頭の中の世界の映像で、このフランソワーズの姿は、ジョー自身の脳にある"彼"がジョー自身のもうひとつの声(すなわちトモエ、つまりジョーの潜在意識の中のフランソワーズ)の姿でイメージングされていると。
他のメンバーが集う最後のシーンもそうですが、ノベライズのあの水辺のシーン、誰かが望んだことかもしれないけど、彼方の世界から現実世界へと彼らはみんな彼ら自身の意思で戻ってきたんだなぁ・・・、という印象を改めて受けました。ジョー自身も、きっとこれから現実のヴェネチアへとちゃんと戻ってくるんだと。もちろん、新たな思いと揺るがない彼の正義を胸に抱いて戻ってくるんだと。

・・・と読んだ方が面白いかも。
とノベライズを最後まで読んで思いましたです。
「ここは私のセーフハウスよ」という言葉を、文字通り"セーフ"…、誰にも侵犯させないフランソワーズの大切な領域(現実世界ではなくジョーの脳の中の領域?フランソワーズがアクセスすることができる?)・・・などと深読みしてもそれはそれで面白いですが☆

・・いやーーーしかっし相変わらずよく分からない話ですねーー笑
映画の中で"彼"と"神"と"天使"は書き分けられているような気もするけど(少なくとも"彼""神"と"天使"は別物ぽい)、最後にはジョーの中で全部融合されちゃった気もするし。(なにせジョー自身が"天使"的行為に及んでるし…)

この週末から劇場でカード配ってるんですよね。
関西圏は月曜から配布らしいのですが、カードゲット目的も含めて早々にまた見に行きたいなーー。
あっ、ひとつ思ったのは・・・すっかり忘れ去られているけど、神に近いのはお嬢さんよりもイワンだよねー。あの能力はすでにホンモノの神の域だもん。


***


そうそう、同じく昨日買った「THE COMPLETE」はまだパラパラとしか読んでないのですが、謎の少女(天使の少女)について以下のような記載がありました。

「この謎の少女は、人類をやり直しへと導く"彼の声"とは異なり、人類を生き延びさせる方向へと人間を導いている。つまり神="彼の声"に抗う者である"天使"であるとしたらつじつまがあう。」(P97)

・・え、そうなの??
この少女を見たのは、NYのグレートさんとイスタンブールのピュンマさん、それとペンタゴンのジェット。グレートとピュンマについては何事も騒ぎを起こしていないけど、ジェットはその時実際はあんな行動を起こしていたわけだし……。少女に対して上述のような印象は今までもっていなかったので「そ、そうだったのか!!」と思いました。
で、そうなの~~??

posted by Tim at 23:50| Comment(0) | 雑談 | 更新情報をチェックする
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